緑園リビングラボ、コロナ禍における学生の就職活動支援の取り組み
- On 2021年4月23日
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2021年4月、緑園リビングラボが主催する「オンライン就活セミナー&情報交換会」が行われました。
今回の就活セミナーは、「働き方の変化」に焦点を当てた緑園リビングラボの新たな試みです。全2回のセミナーには、同リビングラボ発足当時から活動に参画しているフェリス女学院大学の学生総勢〜名が参加。コロナ禍で変わる就職活動に対する不安や困りごとを共有しあい、就活の専門家からヒントをいただきました。
緑園リビングラボについて
緑園リビングラボは、横浜市泉区緑園を拠点とするリビングラボです。
「サーキュラーエコノミーPlus」の柱の一つとなる「パラレルキャリア」の分野に着目し、なかでも女性の活躍に焦点を当てています。地域企業との連携やリモートワークの普及などにより、女性がやりがいを持って働けるディーセントワークの環境整備、ビジネスに関する知識の習得や経験の蓄積により女性の「稼ぐ力」の育成に取り組んでいます。
緑園リビングラボの活動詳細は、ウッビースタイルホームページでもご確認いただけます。
緑園都市のまちが開発された当時は、「ベッドタウン」という概念が普及し始めたちょうどその頃。住むところと働くところは分けた方が心地よい暮らしが実現できると考える人が多くおり、緑園では「住む」に特化したまちづくりが勧められてきました。
しかし女性の社会参画が活発になると、男女関わらず住むところと働くところに距離があることに不便さを感じるようになりました。さらにこのコロナ禍によるリモートワークの普及では、まちに働くことができる場所がないことが、暮らしづらさに拍車をかけています。新しい働き方や暮らし方に合わせて、まちの姿も変化が求められています。緑園リビングラボでは、その変化を率先してサポートする様々な取り組みを行っています。
明日、面接でも間に合う!採用担当者に響く自己PRの伝え方
講師紹介
▽中尾ミカ(なかお・みか)
就活アドバイザー。マスコミでの5000人を超えるインタビュー、400社以上の企業のPRサポート経験でつかんだ「良さ」が伝わる言葉の使い方を就活生向けにメソッド化。「採用担当者の心をつかむESの書き方」「心に響く自己PR」などをテーマに「書く」「話す」の両面からサポートを行っている。
採用担当者に好印象を残すとっておきの方法。それは「ストーリー」で伝えることだといいます。
中尾さん:数多くの道徳や道徳過去からの教訓が、昔話や神話といったストーリーで記録されています。それは、ストーリーは強く印象に残りやすいからです。就職活動で大切なこととして「経験やエピソードを語る」と言われますが、相手に強い印象与えることができるところにその理由があります。
それでは、そのようにして経験やエピソードにストーリー性を持たせることができるでしょうか。ポイントは、ロジックとエモーションの両方を掛け合わせて伝える「ロジエモMIX」。
中尾さん:「ロジエモMIX」では、起こった事実を論理的(ロジカル)に、つまりわかりやすく簡潔に伝えることに加え、感情や心がどう動いたのかをエモーショナルに伝える要素を混ぜて、ストーリーを展開します。
「あなたの強みは何ですか?」という面接官からの質問に対する回答例を参考に、ロジカルかつエモーショナルなストーリーの組み立てからを学びます。
中尾さん:コツは、自分の強みを一つだけに絞ろうとしたり、「◯◯力」と一言で表現しようとしたりせず、エピソードで語ることです。そして、ストーリーに「エモポイント」を含めることも重要です。
自分のストーリーに、例えば「〜〜大事件」や「〜〜体験」のようなユニークなタイトルをつけたり、スピーチ調の文章にセリフ口調の文章を混ぜたりと、感情的な言葉を選ぶことで「エモポイント」を盛り込み、より印象に残るストーリーを作ることができます。
セミナーの後半には、就職活動中の受講者が「ロジエモMIX」で自身の経験を伝える練習をしました。
15分間の個人ワークの後で、中尾さんが面接官役となって模擬面接を行います。受講者それぞれが考えたストーリーを聞いて、中尾さんからは次のようなフィードバックがありました。
中尾さん:ポジティブな出来事や経験を選んでストーリーを組み立てることで、前向きな印象を残すことができます。また、人にはそれぞれ使いがちな言葉や話し方の癖があります。普段からポジティブな言葉を選んで話すように意識しておくと、面接のようなとっさの場面でも上手に言葉を選ぶことができるようになります。
最後に、参加者からもセミナーへ参加した感想が共有されました。
「9月卒業のため同時期に就活を行う仲間がいないうえ、就活セミナーの開催も少ないことが不安材料になっていましたが、その不安を拭うことができました。」
「実践練習を通して、自分が話慣れていないことを実感できました。話し方は普段の生活から気をつけておくことで改善ができるため、日常生活でも意識を高めていきたいです。」
「他の就活生の面接の様子を見ることができて、貴重な経験になりました。今回見つけた他の人の良いところを、自分の面接対策に取り入れていきたいです。」
緑園リビングラボでは、就活セミナーのみならず「女性の活躍」をテーマにした様々なイベントやワークショップを開催しています。今後も他機関との連携を強めながら、地域課題の解決に取り組んでいきます。