横浜市 共創ラボ「STAY WITH YOUR COMMUNITYで経済に息を吹き込む~横浜、神奈川からの挑戦【#おたがいハマ イベントレポート】
- Posted by YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス 編集部
- On 2020年10月6日
新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大が国内の大都市を中心に収束していく兆しがいまだに見えない中で、感染拡大防止に向けた取り組みも長期化が余儀なくされようとしています。目に見えないウィルスや先行きの見えない将来に対し、不安を募らせている方も多いのではないでしょうか。コロナウィルスにこれまでの日常を奪われ、途方に暮れている方もいるかもしれません。
こうした国難ともいえる未曽有の難局を乗り切っていくためには、市民一人ひとりが顔を上げて前を向き、共に支え合いながら未来を見据えた具体的なアクションを起こしていく必要があるのではないかと考えています。
私たちは、新型コロナウィルス(COVID-19)に長期的な視野を持って対処し、乗り越えていくために、大きく次の3つの視点を持つことが大切だと考えています。
すなわち、私たちがコロナ危機を乗り越えていくためには、不要不急の活動を自粛するなど感染拡大防止のために、今まさに、日々の生活行動を変えるだけでなく、京都大学の山中伸弥教授が発信しているように「コロナとの闘いをマラソンのような持久戦」として捉え、WITHコロナを前提にして、社会経済のあり方を中長期的な視座に立って変えていく必要があるということです。
その際にまず求められるのが、多くの市民に共感が得られる社会経済のビジョンを描くことです。
もともとYOKOHAMAリビングラボサポートオフィスは、超高齢・人口減少社会や地球温暖化による気候危機を乗り越え、持続可能な未来を描くために「サーキュラ―エコノミーplus」という社会ビジョン掲げています。
この社会ビジョンはSDGsの17目標すべてに対応しており、私たちがコロナとの共存を見据えて暮らしを変えたり、コロナを乗り越えた先にある未来を描く際にも役に立つものです。
たとえば、コロナに限らずあらゆる感染症の予防を視野に入れた「ヘルスケアプロモーション」。世界中の国が国境を閉ざす中で、インバウンドに依存しない地域で循環する経済の仕組みをつくる「ローカル・フォー・ローカル」。自粛によって遠出を控える市民の憩いと賑わいの場となる身近な公共空間(公園や商店街)の価値を再発見する「サステナブルデベロップメント」、テレワークやオンラインセミナーなど会社や学校にとらわれないもう一つの学び方・働き方を創出する「パラレルキャリア」。
このように「サーキュラ―エコノミーplus」が掲げる4つの領域は、それぞれがコロナ危機を乗り越えていくための羅針盤としての役割も果たし得るものだと考えています。
そこで、私たちは「LOCAL GOOD YOKOHAMA」のコンテンツとして「サーキュラ―エコノミーplus」のビジョンに基づいて、新しい社会を切り拓くWebプラットフォーム「Circular YOKOHAMA 2020」を開設することにしました。
これから、このWebプラットフォームを通じて、市内各地のリビングラボの仲間たちと共に、コロナ危機を乗り越えるための様々な取組にチャレンジして行きます。みなさんも是非にご参画ください。
2020年5月1日
横浜発の手作りガーゼマスクネットワーク。主婦や障がい者スタッフが「クルー」となり、ガーゼマスクを手作り縫製・検品・ラッピング。製作したマスクを地域の商店などで販売し、クルーに対しては地元横浜の産品を御礼としてお返しするという循環型プロジェクト。